下地調整及び施工手順は、「標準施工方法」に基き行ないます。
紙壁紙「シルクロード」(特許出願)の施工ポイントは、大きく3点あります。
施工参考図
「特許出願」の補足「実用新案」として、ジョイント処理での不要テープ類の取除き方を下図の要領で行うと、ジョイント部分の糊を削り取らずに、素早く綺麗に作業が出来ます。〔特許出願解説図より引用〕
10・20→紙壁紙 / 10A・20A→表面 / 10B・20B→裏面 / 10C・20C→切断片 / 12→下敷きテープ / 4→養生テープ / 22→下地 / F3a→時計方向に回転させる / F3b→下から上に回転させながら取る
当社の紙壁紙は「張り替え容易な壁紙用紙・実用新案」取得商品です。
尚且つ、「エンボス紙の製造法特許」を取得した紙壁紙のため、他の商材に比べて、格段の相間剥離が可能で、作業がスムーズにできる事が特徴です。
(右図現場写真参照:壁紙は施工後3年半経過したリフォーム作業での状況です。)
紙壁紙の施工時に使用している糊がデンプン系の接着剤であれば、若干酢ビ系のボンドを少し混入した糊で、紙壁紙の上から直接貼ることが出来ます。
(現場の状況で墨打ちされて、振り分け施工される場合は酢ビ系ボンドは必要ありません。)
紙壁紙「シルクロード」は、糊付けて貼る頃には、比較的紙がしなやかになり、出隅・入隅や細かい箇所の作業もシャープに局面を出す事が出来ます。
(下地処理及びコーナー処理をきちんと行うことが重要です。)
右図リフォーム現場は、下地が石膏ボードで、コーナーは補強材が取り付けてありました。
写真のように入隅部分はヘラで押込む事でラインがスムーズに収まりました。他の商材に比べ仕上がりの美しさが保てます。
作業的には、ビニル壁紙を施工するのと同じ様にできます。
一般的には、器具を取り外して作業しますが、状況によって取り外しができない時でも紙壁紙だから施工が難しいと言う事はありません。
写真の現場は、クーラーを取り外しせずに施工をしているところです。狭い所や貼り合せの難しい所でもスムーズに作業でき、仕上がりも綺麗に納めることができます。
「壁紙標準施工法」の中でも、現場チェック表があるように、基本は同じです。
チェック項目 | 留意点 |
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下地の凸凹はないか | 紙かべかみは特に下地の処理が仕上がりに影響します |
パテを床に落としてないか | 特殊合成樹脂のため、汚れの拭き取りが困難です |
柄あわせがきちんとできているか | ジョイントマークに沿って施工されているか、否かを確認する |
目隙が起きてないか | 施工後1時間位経過した状況で一度確認する |
テープを残したままにしていないか | うっかりミスが施工後の大きな補修作業になる |
ジョイントがめくれていないか | 下敷きテープ、養生テープを取り除く時、端の糊を削り取らないように注意する |
コーキング処理が出来ているか | 細かい箇所での処理だけに表面処理を慎重に行う |
うき、剥がれがないか | 柔らかい刷毛でエア抜きした場合は特に注意が必要 |
汚れがないか | 現場の状況、照明や光線の具合で見落とすケースがあります |
貼り残し、貼り忘れがないか | 材料の確認と部屋周りの再点検をする |
糊の拭き忘れがないか | スポンジや濡れた雑巾で拭き取る時は特に注意を |
商品を貼り違えていないか | 品番・ロット・柄物などは慎重にチェックする |