華麗な金銀砂子細工Japanesque
「金銀砂子」細工とは、金箔や銀箔などを用いた、日本独自の襖紙装飾の技法です。日本の美術史に残る数多くの巻物や屏風、各地の歴史的建造物の襖などにも用いられています。
現在では、樹脂フィルムなどの新素材にも加工を施しており、海外からのご依頼もございます。
受け継ぐ、日本の伝統技術と繊細な表現力
弊社では、日本古来の伝統的な襖紙の装飾技法を、受け継ぎ伝えていくため、伝統工芸の専門チームを設立。また、情報発信も行っております。日々、匠がおりなす芸術的な作品を、一品一品真心こめて制作し、ご提供しています。
装飾の種類Technique
箔を使用する作品は、その素材の性質により、使用する道具や加工技法にも特徴がございます。
伝統的な加工技法の一部をご覧ください。
砂子振り
Sunago-furi
金箔や銀箔を粉末状にしたものを、竹筒に網を貼ったもの(箔筒)に入れ、散らして装飾する技法。
切箔
Kirihaku
金箔や銀箔などを小さく切り、薄く糊を塗った紙などの上にランダムに置いて、装飾する技法。
野毛
Noge
箔を、竹のナイフで糸状に切り、箔筒や筆で紙などに装飾する技法。
渋型摺り
Shibugata-zuri
柿渋染めして、文様を彫った和紙(渋型)を型紙として、雲母などを摺る、唐紙技法。
泥引き
Deibiki
金や銀を粉末状にして膠水で溶かした絵の具を金泥・銀泥と言い、それらを刷毛で表面に繰り返し塗っていく技法。
磨き出し
Migakidashi
泥引きした紙の下に、木版を敷き、瑪瑙(メノウ)や象牙などで柄をこすり出す技法。