SU とは「素」の意味。「逸品集 SU」は菊池襖紙工場 伝統工芸室による「逸品集」の新シリーズです。
あえて図版をつかわず、質感豊かな和紙に、箔と金銀砂子をもちいて、素材のみでつくりました。その表情はモダンアートのよう。伝統工芸の技芸と、刻々と変わるその表情をおたのしみください。
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「逸品集」は30cm四方の大きなサイズ、15cm四方の小さなサイズの二種類で、各季節・催しをモチーフにした図柄が展開されます。いずれも厚みは3cmに設定されており、この側面にも図柄を施しております。
木製のパネルですので、付属のプッシュピンをはじめ、簡易な道具で壁に取りつけることが可能、そのまま立てかけることもできます。
「逸品集」の使い方は皆様のアイディア次第。暮らしの中に自由に添えて、本物の豊かな彩りを楽しんでいただけたら幸いです。
私たち菊池襖紙工場は長年、ふすま紙の製造を行ってきました。
「ふすま」とは古来より、住まいの空間を自由に区分けする、間仕切りであるとともに、いける花や、身に着ける衣服と同様、うつろいゆく季節や、冠婚葬祭などの催しのたびに変えられ、日々の暮らしや空間の演出の役割も担っていた建具でした。
「逸品集」は、私たちがふすま絵で培った技術をもとに、現在の私たちの暮らしに調和するようデザインした、あたらしい「ふすま」の形です。
「一品集」は、当社伝統工芸室の職人の手で、ひとつひとつ丁寧に制作しております。伝統的な砂子の技法を一部、ご紹介いたします。
Traditional Craft Studio, Kikuchi fusuma manufacturing
株式会社菊池襖紙工場は、1924年より続く襖紙の製造工場です。伝統的な江戸からかみ・砂子の技術をもちいると同時に、大型印刷機を導入した襖紙・壁紙の生産も行っております。
2015年、日本古来の装飾技術を受け継ぎ伝えていくため、伝統工芸の専門チームとして、伝統工芸室を設立。主にオーダーメイドの襖絵制作や、神社仏閣・旧邸宅の和紙装飾の復元などの活動をしております。
長年培われた技術がいまの暮らしに溶け込むよう、現在そして未来を見据えながら制作をし、これからも新たな提案をし続けてまいります。